有機かぼす
有機JAS認証とは、国が唯一認めている「有機栽培」に関する認証制度のことです
といっても、あまりピンときませんよね。有機JAS認証とは何かについて、國枝社長に詳しくインタビューしてみようと思います。
有機JAS認証って、どうやったら付けられるんですか?
この認証を受けるのは商品そのものではなく、実は工程なのです。日々の作業そのものが、評価されるのです。
例えば、病害虫や肥料の管理など、生産に関するあらゆる情報は事細かに記録しなくてはなりません。それらの生産過程を専門機関に検査してもらい、クリアしたものだけが「有機」「オーガニック」と呼ばれるようになるのです。
なるほど!今までの道のりに対しての「認証」なんですね!
弊社では、この厳しい審査をクリアし2011年に有機JAS認証を取得しました。これまではなかなか手に入らなかった本物の有機かぼすを、皆様に届けられるようになりました。
有機栽培の作業風景
有機栽培では、化学肥料や農薬が使えない分、苦労もたくさんあります。その中でも何が一番大変なのか、國枝社長にインタビューしてみました。
一番大変なことはなんですか?
実は、草刈りなんです。
へえ!どんな苦労がありますか?!
農薬が使えないので、暑い中何度も何度もやらなければならない点です
草は、その土地の足りない栄養素をまかなうように、生えてきます。必要な場所に必要な草が生えるのです。だから、その土地の雑草を肥料にするのが、最もいいのです。
草を地面が見えるまで切ると、土が乾燥して生き物が住めなくなります。草が残ることで、夜露が集まります。その水分で微生物も活性化し、かぼすの木も元気になるのです。
有機栽培では除草剤が使えないので、夏になると草刈りに追われます。生き物や雑草の力を最大限に活かすため、あえて高切りしています。酷暑の中、何度も切る作業があるので、大変なんです。
あ そうだ 有機のかぼすってミイラになるんですよ
ミ、ミイラ?!エジプトのあれですか?
あはは そう あれです
有機のかぼすを放っておくと、枯れるようにミイラ化します。
しかし、有機ではないかぼすにはカビが生え、腐って溶けていきます。外見は一緒だけれども生命力が違うのです。
有機栽培では、たくさん手をかけても弱い木はどんどん枯れてしまいます。しかし、そこで生き延びた木は、とても強い。雑草を高く切って土から元気にし、自然治癒力を高めることで、元気なかぼすを育てることができるのです。
そうそう、きついことと言えば堆肥まきも外せませんね
堆肥・・?あまり想像がつきません・・
まずニオイで鼻がやられ、そのあと足腰に負担がかかります
弊社では化学肥料が使えないので、堆肥を撒いています。堆肥とは、牛や豚のフンを発酵させて肥料にしたもの。そのニオイは・・・。想像以上に、かなり強烈です。
堆肥は、化学肥料と違って大量に撒かなくてはなりません。散布は全て手作業。重量もあるので腕や足腰にもかなり負担がかかります。また、足元ばかり見ていると、頭上のかぼすの木に衝突し、頭にトゲが刺さってしまうことが多々あります。これがイタイ!!
こんなに大切に育てられたとわかると、食べる時も特別な気持ちになっちゃいますね!